オリジナルは、砂岩でできた岩山を掘り進める形で作られた岩窟神殿。大神殿と小神殿からなる。
建造主は新王国時代第19王朝の王ラムセス2世大神殿は太陽神ラー、小神殿はハトホル女神を祭神としている。
が妻のネフェルタリの為に建てたものである。長い年月の内に砂に埋もれていたが、1817年出入り口が発掘された。
1960年代、ナイル川にアスワンダム建設計画により、水没の危機にあったがユネスコによって国際的な救済活動が行われた。
1964年から1968年の間に、正確に分割されて、約60m上方、ナイル川から210m離れた丘へ、
コンクリート製のドームを基盤とする形で移築された。
現在ではアスワン・ハイ・ダムの建設によってできた人造湖であるナセル湖のほとりに建っている。